おかしな猫との日常会話レッスン

毎日猫たちと会話して生活しています。

いわし、えんそくにいく。

こんにちは、ゆきんこです。

いわしが、なんだかバツの悪そうな顔をしています。

 

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いわし「あのー。がっこうから、だいじなことを、いわれていたのだが。おかあさんに、いうのを、わすれていました。」

 

私「えっ!?ついに、呼び出しですか?わー、どんな感じで行けばいいんだろう。私が行って、子供が来たと思われないでしょうか」

 

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いわし「ぼくが、よびだされるほど、わるいこに、みえますか?」

 

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サワラ「すごく悪そうな顔で言うのはやめなさいよ。いかにもナイフとかを隠し持っていそうに見えるわ。インタビューが来たら、『はい、絶対やると思っていました』って答えるわね」

 

私「いわしはイタズラしますけど、心は優しいですからね。もちろんサワラさんも。…呼び出しじゃないとしたら、なんでしょうか」

 

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いわし「えんそく、というのに、いくらしい。こんどの、えっと…なんようびだっただろうか。」

 

私「遠足ですか?しおりとか、ないんですか?日程を確認しないと。お弁当を用意しなきゃいけませんね」

 

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いわし「ああ。ぼくは、しおりを、どこへ、やってしまったのだろうか。あそんで、れいぞうこのしたに、いれてしまったかもしれない。みなさん、いわしは、ひどいことを、してしまいました。」

 

私「じゃあ、先生にお願いして、もう1冊いただきましょう。ちゃんと謝るんですよ。今度はなくさないで下さいね」

 

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いわし「しかと、こころえた。ところで、おべんとうのほかにも、よういがひつようなのである。」

 

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サワラ「エチケット袋は必ず持っていきなさいよ。バスは地獄だわ」

 

私「そうですね。私も酔う派でしたけど、あとで気づいたのが、揺れに酔っていたのではなく、あのバスの匂い…新車の匂いが苦手で、気持ち悪くなっていただけだと判明しました」

 

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サワラ「へぇ。そんなこともあるのね」

 

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いわし「おーい。いじわるなサワラ姐さん。」

サワラ「やだ、びっくりした。…ちょっと、私のテリトリーに入ってこないでよ」

 

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いわし「ごらんください。これが、いじわるなくろねこの、サワラ姐さんです。いちおう、ぼくの、あね、という、せっていです。」

サワラ「意味が分からない解説はやめて頂戴。産みの親は違うけど、育ての親が一緒なんだから、姉弟でいいじゃない」

 

私「2人とも、最近その小さな椅子でお話していますねぇ。仲がいいのは、いいことです。いわしさん、そういえば、遠足の持ち物はなんですか?」

 

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いわし「そうであった。ぼくは、じょしが、すぐはなしをかえるから、それに、のっかってしまうのであった。」

 

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サワラ「私たちのせいにされても困るわよ」

 

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いわし「あのぅ。えんそくに、おやつ、というものを、もっていかねばいけないのである。300えんまで、と、きめられている。」

 

私「あぁ、おやつですか。みんなで交換したり、見せ合いっこするのが楽しいんですよね」

 

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いわし「ちょいと、ききたいのだが。おやつは、ばななに、はいるであろうか。」

 

私「いわしさん、それを言うなら、バナナはおやつに入りますか、でしょう。バナナはデザートですから、私は入れなくていいと思いますね」

 

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サワラ「私も、そう思うわ。ところで…アンタは遠足で、どこに行くの?場合によっては、私が保護者でついていくわ」

 

私「サワラさん、保護者は私ですよ。あ、分かった。お花畑に行きたいんでしょう。サワラさんは、ツンとしているように見えて、女の子らしいところがありますからね」

 

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サワラ「そ、そんなこと、な、ないわよ」

 

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いわし「どこへいくのか、わすれてしまった。ふつうは、どこへ、いくのだろうか。」

 

私「学年や学校によって、全然違いますよ。近所のプラネタリウムだったり、電車やバスに乗ったり。中学では鎌倉に行きましたけど、当時は鎌倉の良さが分からなくて、駅前の不二家で友達とお喋りをしていましたね。勿体なかったなぁ」

 

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いわし「では、くいず、です。おかあさんがいった、えんそくで、いちばん、びっくりしたところ、だい1いは……どるるるる、ばんっ。」

 

私「富士青木ケ原樹海、です。」

 

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サワラ「え?青木ケ原樹海って、自殺者がゴロゴロ転がっているという、あの樹海?そんなところへ、学校の遠足で行くの?」

 

私「自殺の名所は、樹海のもっと奥ですよ。私も、行く前は怖かったんですけどね。ハイキングコースはとても美しくて空気がよくて、自然が素晴らしくて、洞窟も素晴らしかったですよ」

 

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いわし「ぼくも、じゅかいに、いきたいです。せんせいに、きいてみるとしよう。」

 

私「あのー…今の流れから、そのポーズは、ちょっと。なんか、色々マズい感じです」

 

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いわし「えんそくの、いきさきが、じゅかいで、ありますように。」

 

私「いわしさん。今は、そのコードを引っ張らないで下さい。あ、眠そうですね。よかった。寝て、忘れましょうね」

 

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いわし「せんせい、ぼく、しおりを、なくしてしまいました。えんそくは、どこに、いきますか?

え?がっこうの、うらの、おはなばたけ?

ぼく、おとこですよ。じゅかいに、いきたいのであるが。

え?すきな、おんなのこに、はなかんむりを、つくると、よろこぶんですか?わかりました、いきましょう。」

 

私「えっ?いわしさん、学校で好きな女の子がいるんですか?私、聞いていませんよ」

 

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サワラ「その親バカも、早く直した方がいいわよ。恋愛なんて自由にさせてあげなさいよ。それに、学校も遠足も、全部アイツの夢の中の出来事なんだし」

 

 

サワラ姐さんと私、どっちが大人なのか、分からなくなってきましたね。

ただ、夢の中でも、いわしに好きな女の子がいたら、ちょっとヤキモチを妬いてしまうし、サワラに好きな男の子がいたら、ちゃんとした男性なのか気になってしまう、おバカな親なのでした。

 

 

あ、『いわしのうた』公開中です。

 

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ではでは。