おかしな猫との日常会話レッスン

毎日猫たちと会話して生活しています。

いわしは、しゅくだいをやる。

こんにちは。

ブタの映画『ベイブ』が観たくなってTSUTAYAに行ったところ、なぜかタイトルを『ピッグ』だと勘違いしており、ずっと店内をグルグルしていた、ゆきんこです。

何回も観たのに、なぜだろう。

 

今日はいわしが、嫌そうな顔をしています。

 

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いわし「ただいまかえりました。うーん。うーん。」

 

私「あれ?いわしさん、お出かけしてたんですか?てっきり、お昼寝していると思っていたんですけどね」

 

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いわし「いわしは、がっこうに、いっていました。」

 

私「えっ、私はランドセルを買っていませんよ?誰ですか?いわしに与えたのは。引っ掻いて傷だらけになりますよ。傷だらけのローラですよ」

 

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サワラ「アホくさいわね。どうせ、夢の中で学校に行っていたんでしょう。起きていることは寝たら忘れるけど、夢で起きた出来事は覚えているんだから」

 

私「あっ、そうか。さすが名探偵サワラ姐さんですね。アニメとかにならないですかね?」

 

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いわし「あのー。ぼくは、しゅくだいを、やらねばならない。」

 

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サワラ「ちょっと、その椅子は私の物よ。なにくつろいでるのよ。早くどきなさいよ」

 

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いわし「ここは、あたたかくて、きもちよくて、しゅくだいが、はかどるきがする。おわるまで、かしてください。」

 

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サワラ「暖かくて気持ちがよかったら、まどろんでしまうじゃない。…いいわ。3分待ってやる」

 

私「サワラさん、それは、ムスカではないですか?ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。地上波で放送すると、滅びの呪文が唱えられた瞬間にTwitterのタイムラインが『バルス!』で埋め尽くされ、『目が、目がぁ〜!』って海に落ちていく、あの。」

 

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サワラ「ちがうわ。ウルトラマンよ。…いや、本当は、カップラーメンを作ろうと思って。3分を計るのに、私はタイマーの操作ができないから、東京事変の『能動的三分間』を流して頂戴。」

 

私「あれ、ピッタリ3分ですもんね。わかりました。お湯を入れたら言ってください。そのタイミングで音楽を流しますからね」

 

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いわし「うーん。うーん。ふたりのかいわが、じゃまで、しゅくだいが、はかどらない。」

 

私「いわしさん、もう眠りかけじゃないですか。『壊れかけのRadio』ならぬ『眠りかけのいわし』ですよ」

 

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サワラ「私が起こすわ。ねぇ、アンタ何の宿題をやっているのよ?」

いわし「うわ、びっくりした。めが、さめた。えっと、どくしょかんそうぶん、です。」

 

私「え?いわしさん、なにか本を読んだんですか?」

 

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いわし「それは、もちのろん。よんでいない。」

 

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サワラ「ああ、なんて嘆かわしいのかしら。私はこんな阿呆のために、お気に入りの椅子を3分も譲っているなんて。もうどきなさいよ」

 

私「サワラさん、ごめんなさいね。もっと早く止めればよかったです。…いわしさん、読書感想文は、本を読まないと書けませんよ」

 

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いわし「えっ。まさか。」

 

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サワラ「やっぱりここが、一番落ち着くわ。…あのね、『読書』の『感想文』なのよ。読書をしないで感想が言えるわけないでしょう」

 

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いわし「でも、ぼくは、かんじもよめないし、かたかなも、まちがえる。なんのほんを、よめばいいだろうか。ぼくは、くらすで、ゆうしょうしたい。」

 

私「子供向けの本なら、たいていフリガナが振ってありますよ。ルビというんですが。あと、絵本なんてどうでしょう。私のオススメは、シルヴァスタインの『ぼくを探しに』ですね」

 

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サワラ「確かに、コイツには絵本がお似合いね。題材もいいわ。ちゃんと書けば、表彰されそうね」

 

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いわし「あのー。おかあさんは、しょうがっこうのとき、なんのほんを、えらんだのだろうか。」

 

私「えっ、私ですか…?…これ恥ずかしいなぁ…。…コホン。西村京太郎さんの『寝台特急殺人事件』です」

 

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サワラ「…は?西村京太郎って、ミステリー作家よね?トリックは必ず、新幹線の時刻表がアリバイを崩すのよね?」

 

私「…はい。父の本棚にあったんです」

 

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いわし「おもしろそうだ。ぼくも、それにしよう。」

 

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サワラ「バカ、そんなの書いたら、とてもいい作文だとしても表彰なんてされないわよ」

 

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いわし「なぜだろうか。さっぱりわからない。」

 

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サワラ「ただ感想を書くだけじゃダメなのよ。『本を読むことで心を動かされた』とか、『普通ってなんだろう?』とか、テーマが重要なのよ」

 

私「分かっていますよ。でも当時の私はそういうものに反抗的で、『いかにも泣ける題材を選んで感想文を書いて、賞なんかもらっても嬉しくない』と思っていたようです。あと、誰かと題材がかぶるのも嫌でしたね」

 

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サワラ「…ずいぶん、あまのじゃくな子供だったのね。だから、戦争の話を題材にしたことがないのね?」

 

私「戦争の話は、実話ですから、1冊読んだだけでは、本当のところが分からないんですよ。憶測で書きたくないですしね。あと、歴史の教科書に書いてある戦争の話は、日本がキレイに見えるように、盛りすぎです。…あれ、こんなこと書いていいのかな」

 

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いわし「ほんをえらぶことが、まず、むずかしい。よむのも、むずかしい。かくのは、もっと、むずかしい。しゅくだいは、やらない。もう、ねることにしよう。」

 

私「いわしさん、だから絵本にしましょう。大丈夫、いわしさんなら、できますよ。起きて下さい。先生に怒られますよ」

 

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いわし「せんせい、すいません。ぼく、しゅくだいを、やっていません。ほんが、よめなかったので。え?きのうのしゅくだいは、どりるの、なぞりがきですか?もうー、はやくいってくださいよー。」

 

 

いわしが夢を見ている間に、そういえば読書感想文って、夏休みの宿題だよなぁ、と思い出し、1日で書いてこいなんていう先生がいるわけないなぁ、と思って、

なぜ気が付かなかったのか、というのと、小学校の時の自分は意地っ張りだったんだなぁ、と思い、笑ってしまうのでした。

 

 

あ、昨日公開した『いわしのうた』ですが、当分の間は、初めてご覧になった方用に掲載させていただきます。

もういいよ、という方は、すっとばして下さいね。

 

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ではでは。