そとのせかいには、なにがあるんだろう。
こんにちは。ひっそり『いわしのうた』を作った、ゆきんこです。
タイトルは、大好きな椎名林檎さんの『りんごのうた』から拝借した…かと思いきや、違います。
身内にしか聴かせていませんが、「癒される」とたいへん喜ばれまして、感謝感激ザザ降りザザ鳴り。
そして今日はサワラさんが、なんだかミゾミゾしています。
サワラ「……」
私「サワラさん?どうしたんですか?」
サワラ「外に行きたいのよ。」
私「えっ!サワラさん、うちの居心地は悪いですか?ちゃんと改善するんで、何でも仰って下さい」
サワラ「違うのよ。自動餌やり湯たんぽは、まぁ良くやってくれてるわ。ムシャクシャした時に好きなだけ引っ掻いても怒らないし」
私「あ、ありがとうございます…?」
いわし「そとのせかいには、なにがあるんだろう。」
いわし「あたらしいであいが、あるかもしれない。」
私「サワラ姐さんがいるじゃないですか。確かに気の強さでは敵わないけど、一応女の子ですよ」
サワラ「それってどういう意味よ」
私「す、すみません…」
いわし「ぴちぴちの、ぎゃるがいるかもしれない。」
いわし「もっとおもしろい、おもちゃがあるかもしれない。」
いわし「もっとうまいさけもってこぉい、って、いえるかもしれない。」
私「いわしさん、それお水ですよ。いつもそこから飲んで下さいね。人間のコップじゃなくて」
いわし「のーべるしょうだって、とれるかもしれない。」
私「いわしさん、その人はまだノーベル賞取ってませんよ」
サワラ「さっきから聞いていれば、かもしれないかもしれないって、アンタは《かもしれない運転》にも出てこないような呆れた妄想ばっかりね」
私「サワラさん…車の免許も持ってるんですか…そして更新までしてるんですか…」
サワラ「私は元々外にいたから、外のことなら大抵分かるわよ。広いところで沢山遊べるのは楽しいけど、ご飯もあるか分からないし、冬は寒いし夏は暑いし、人間にいじめられることもあるわ」
いわし「よし。なんぱをするときの、きめぜりふをかんがえようとおもう。」
サワラ「せっかく話してやったのに、コイツやっぱり話を聞かないわね。バリバリの刑にしてやろうかしら」
私「サワラさん、お願いだからやめてください。いわしはちょっと空気が読めないだけなんですよ」
いわし「へーいかのじょ。ぼくといっしょに、ざぎんでしーすーはどう?」
サワラ「そうね。バカは放っておくのが一番だわ」
バカと言う割には、色んな言葉を知っているいわしですが…
そしてサワラも気がついていませんが、いわしが遊んでいた本。
その作者さんの違う本から、サワラといわしの名前を拝借いたしました。
もしかしたらいわしは、天才の素質があるのかもしれません。
…いや、ないか。
ではでは。