おかしな猫との日常会話レッスン

毎日猫たちと会話して生活しています。

あれんじを、くわえる。

こんにちは、ゆきんこです。

いわしがまた、泣きながら学校から帰ってきました。

 

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いわし「おかあさん。ただいま、かえりました。」

 

私「いわしさん、どうしたんですか?また、いじめられたんですか?久兵衛さんですか?それともトメさんの元カレの、チャラい成清さんですか?」

 

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サワラ「確かにその2人はアイツをいじめそうだけど、決めつけは良くないわよ」

 

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いわし「うむ。きゅうべえくんと、しげきよくんに…」

 

私「ほら。やっぱりその2人じゃないですか。だいたい久兵衛さんは、自分だけ戦争に行っていたからって偉そうなんですよ。成清さんだって、フラれたのは自分の5股が原因ですし」

 

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いわし「つづきを、はなしても、いいでしょうか。それとも、つづきは、うぇぶで、のほうが、いいでしょうか。」

 

私「す、すみません。熱くなってしまいました。お話聞かせて下さい」

 

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いわし「きゅうべえくんと、しげきよくんに、いわしは、としょしつ、という、ところに、つれていってもらったのである。」

 

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サワラ「…図書室?体育館裏じゃなくて?」

 

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いわし「ふたりとも、かおに、にあわず、ほんが、すきなのである。いわしも、おかあさんが、ほんを、よく、よんでいるから、よんでみようと、おもった。」

 

私「えっと…お2人のお顔は拝見したことがないですが、『本が嫌いそうな顔をしている』というところまでは理解しました」

 

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サワラ「ちょっと、今日の自動餌やり湯たんぽは何だか攻撃的よ。特にあの2人に対してだけど」

 

私「す、すみません。なんだか、あのお2人ってあまり好きになれないんですよねぇ。あ、いわしさん。図書室はどうでしたか?」

 

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いわし「とても、ひろかった。きょうしつの、100ばいくらい、おおきかった。」

 

私「えっ?そんなに図書室が広いんですか?」

 

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サワラ「コイツに、〇〇倍の計算ができると思って?」

 

私「…できま、せんね…」

 

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いわし「いわしは、そこで、うんめいの、ほんを、みつけてしまったのである。『いわしの ばか』という、ほんである。」

 

私「いわしのばか?……それって、『イワンのばか』ですよね?」

 

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サワラ「なにそれ?どういう話なの?」

 

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いわし「とあるくにに、いわしという、ばかな、わかものが、いました。どのくらいか?『みぎて』と『ひだりて』が、わからないくらいの、ばかです。」

 

私「イワンもさすがに、右手と左手の区別は付いていると思いますよ」

 

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いわし「いわしには、サワラ姐さんという、くろくて、せいかくのわるい、おねいさんが、いました。」

 

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サワラ「私、『イワンのばか』っていう本を読んだ事はないけれど、これって完全にオリジナルストーリーでしょう」

 

私「いわしさんなりに、アレンジを加えているのかもしれませんね」

 

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いわし「あるとき、サワラ姐さんは、おかあさんに、おかねを、たかりに、きた。いわしは、おかあさんに、『どうぞ、サワラ姐さんに、おかねを、あげてください』と、いった。」

 

私「え?サワラさんが別居している設定、ということでいいですね?」

 

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サワラ「お金の価値が分からない奴よりも、私が使った方が世のためよ」

 

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いわし「そして、いざこざが、おきるとおもって、わくわくしていた、きゅうべえくんが、おこりだす。てしたの、だいごろうくんと、しげきよくんを、いわしと、サワラ姐さんのもとに、おくりこんだ。」

 

私「久兵衛さんが???原作では、悪魔が小悪魔を送り込むという設定ですね」

 

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いわし「サワラ姐さんは、かねに、めがくらんで、しげきよくんに、だまされて、いちもんなしに、なってしまう。いわしは、おかねに、きょうみがないので、だいごろうくんと、たのしく、あそんだ。」

 

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サワラ「私はそんなに頭が悪くないわよ。アンタ、お金に興味がないって言ってる割には、賭け事で大金を賭けたがるけど」

 

私「あの莫大な借金は、どうするんでしょうか」

 

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いわし「やがて、いわしは、まえから、やさしくしていた、とめちゃんと、けっこんする。とめちゃんは、おうじょだったので、ぎゃくたま、せいこう。いわしは、おうさまになる。」

 

私「わぁ、トメさんと結婚できるなんて、例え本の中のお話でも素晴らしいですね」

 

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いわし「サワラ姐さんは…いわしが、もっている、おかねに、めをつけて、よこどりして、それにより、おうさまに、なった。いわしは、おかねが、なくても、だいじょうぶであった。」

 

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サワラ「ちょっと。私は女よ。王じゃなくて王女でしょう」

 

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いわし「いわしの、くにの、ほうりつは、ひとつ。『はたらかざるもの、くうべからず』。おうさまである、いわしも、おうじょである、とめちゃんも、あせみずながして、はたらいた。おかねは、もたない。」

 

私「原作のイワンは頭がよくなかったから、お金の価値が分からなかったんですよね」

 

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いわし「そして、また、きゅうべえくんの、てしたが、やってきた。サワラ姐さんのくには、だまされて、また、いちもんなしになる。いわしのくにでは、きんかを、ばらまかれたが、だれも、きょうみを、しめさなかったので、なにも、おきなかった。」

 

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サワラ「確かに、私の国でお金をバラ撒かれたら、皆拾って奪い合いになりそうだわ」

 

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いわし「きゅうべえくんは、あたまをつかえば、もっと、らくに、かせげると、えんぜつを、したが、だれも、きょうみを、もたない。やがて、きゅうべえくんは、いわしのくにの、ほうりつ『はたらかざるもの、くうべからず』に、のっとり、たべものが、なくなり、あたまをうって、しぬ。」

 

私「えっ。死んじゃうんですか」

 

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いわし「みんな、きがつくのである。『そうか、あたまを、つかう、というのは、あたまを、うちつける』と、いいたかったのか、と。でも、やってみたら、いたかったので、やめた。」

 

私「そろそろラストですね」

 

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いわし「けっきょく、いわしは、ばかなおかげで、いきのこれたが、きゅうべえくんは、いじわるだったので、しんでしまった。いわしは、きゅうべえくんを、たすけてあげたい。」

 

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サワラ「え、作り話でしょ?」

 

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いわし「そのはなしを、としょしつで、はなしたら、しっぽをつかまれて、ふりまわされ、ぼこぼこに、されてしまった、という、わけです。」

 

私「ほら、やっぱり久兵衛さんはそういう奴なんですよ。私は最初から言っていましたよ」

 

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サワラ「落ち着きなさい。アイツにも落ち度がかなーーーりあるわよ」

 

 

いわしは、読んだ本をアレンジできるようです。

計算もできないし漢字も読めませんが、自慢の我が子です。

…って、今回は完全に親バカでしたね。

 

ではでは。