みたことないものが、また、やってきた。
こんにちは、ゆきんこです。
今日は、いわしとサワラにとって、ドキドキの日です。
いわし「うぃきぺでぃあさーん。きょう、みんなで、はなみを、するんだってー。くるー?え?いろいろな、さそいがあって、いそがしい?」
私「さすが、Wikipediaさんは人気者ですね。でも今日は…いわしさんも、サワラさんも、大丈夫でしょうか」
サワラ「え?私たちは外に出られないから、留守番でしょ。いつもしているから、全然平気よ」
(ピンポーン)
私「あ、弟たちが来たようです。ちょっと玄関のドア開けてきますね。……いらっしゃーい。わー!ひさしぶりー!可愛い!」
サワラ「あら?何かおかしいわ。このニオイ…もしかして…。あ、私は隠れるから、あとはよろしくね」
いわし「なんだろうか。まぐろの、においであろうか。」
弟んちの犬「こんにちははははは。ここは、初めてきたよよよよよよよ。あれれれれれ、なんか、ちっちゃいのがががががが、いるるるるるる。」
いわし「きさまは、どこの、うまのほねであるか。」
弟んちの犬「馬じゃゃゃゃゃゃ、ないよよよよよよよ。わたしは、犬ぬぬぬぬ?でも、似てるって言われるのははははは、熊かななななななな?」
いわし「くま、であるな。きょりが、ちかい。」
私「いわしさん、この子は、犬の女の子ですよ」
いわし「くま、くま、くま…にんげんを、たべるという、うわさの。」
弟んちの犬「食べないよよよよよ。でも、色んなものを、食べるよよよよよよよ」
私「あれ?いわしさん、体が動いてないですね。離してあげましょう」
いわし「この、いすのしたに、もぐりこもう。お、サワラ姐さん。どうしたのだろうか?」
サワラ「犬……いぬ……」
私「あらら。2人とも、犬はだめでしたか。いわしさんは、案外平気だと思ったんですけどね」
弟んちの犬「あれれれれれ。ちいさいのが、どっかに行っちゃったよよよよよよ。わたし、今日は、オシャレしてきたのににに。」
いわし「さいきんは、くまも、おしゃれをする、じだいになったようだ。」
サワラ「やだぁぁぁぁ、犬こわいよぉぉぉ」
私「いわしさん、この子は犬ですよ。サワラさん、ごめんなさい。すぐに外に出しますからね。イビキのお兄さん、この子を散歩へ連れていってくださいな」
サワラ「こわいよぅ、犬がこわくて、動けないよぅ。」
いわし「サワラ姐さん、あやつは、くまであるぞ。」
私「もう犬は居ませんよ。…熊は始めからいません。どうぞ出てきて下さい」
サワラ「もし、嘘だったら、どぉしよう。食べられちゃうかもしれないよぉ。」
いわし「じぶん、おとこなので、サワラ姐さんを、まもるのである。」
私「いわしさん、守るって言いながら、サワラさんの後ろに隠れているじゃないですか」
いわし「よし。じぶんが、かくにんしよう。みたかんじ、いないとおもわれる。」
サワラ「…ほんとに?」
サワラ「はぁ。疲れたわ。それにしても、よく吠える犬だったわね」
いわし「はぁはぁ、いっていた。あのくまは、ぜんそくなのだろうか。」
私「2人とも、すごく仲がいいですねぇ。花見に行ってきますので、お留守番をお願いしますね」
サワラ「あー疲れたわ。私たち、別に仲良くなんかないわよね」
いわし「そうだろうか。つーかーの、なかでは、ないけれど、なかなか、いいかんじの、かんけいだと、おもうのだが。」
サワラ「…ツーカーの仲なんて、どこで覚えてきたの?死語よ死語。アンタは赤ん坊のくせに、いちいち古いのよ」
いわし「つーといえば、かー、ですね。わかります。サワラ姐さん、ぼくは…」
サワラ「疲れたから眠るんでしょう」
私「ただいま帰りました。2人とも、出てきましたね。先程は怖い思いをさせてしまって、すみませんでした」
いわし「とめちゃーん。あ、よねちゃんも、いっしょであるか。しょくん、きいてくれたまえ。じつは、さっき、うちに、くまが、あそびにきたのである。」
私「あ、いわしさん、寝てるんですね」
サワラ「たった今、寝かしつけたところよ」
私「サワラさん、赤ん坊のお姉さんって感じですね。いや、実際そうなんですけど」
いわし「くまは、ぴんくの、ふくをきて、ひらひらした、すかーとを、はいていた。じぶんは、サワラ姐さんが、こわがっていたので、まもっていたのである。」
私「いわしさん、前も言いましたが、嘘はよくないですよ」
いわし「そして、くまと、いっしょに、おどりを、おどったのである。え?くまを、こわがらずに、いっしょに、おどるなんて、すごい?いやいやぁ。じぶん、こわいものしらず、ですからぁー。」
サワラ「来ていたのは熊じゃなくて、熊みたいな顔をした犬だし、アイツだって怖がっていたし、踊る余裕なんてなかったじゃない」
いわし「え、よねちゃん、なんであるか?いわしせんぱいは、おとこらしくて、たのもしい?そう、ほめるでない。」
私「あれ。もしかして…これって…」
サワラ「トメちゃんではなくて、ヨネちゃんの方がアイツを好きかもしれないわね」
私「でも、トメさんもヨネさんも、人間ですよ?いわしさんは、猫ですし…。あ、でも夢だから何でもアリですかね」
いわし「え?これから、けーきの、たべほうだいに、いく?すいーつぱらだいす?じぶん、あまいものも、だいすきである。」
私「いわしさん。サワラさんへの借金が101万円あるのを忘れないで下さいね」
いわし「とても、おいしい。しょっぱいもの、あまいもの、を、えいえんに、くりかえしてしまう。かれーも、おいしい。え?いわしせんぱいは、たくさんたべて、かっこいい?」
私「『いわし先輩』ってことは、今の発言はヨネさんですよね。予想、当たってるかもしれませんね…」
サワラ「あーもう、面倒だし疲れたし、何も見たくないし聞きたくないわ」
いわし「ただいま、かえりました。あ、おかあさん。おかえりなさい。きょうは、じょしふたりと、けーきの、たべほうだいにいって、もてもてであった。」
私「よかったですね。トメさんとヨネさんですか?」
いわし「よねちゃんは、いいこである。いわしの、いいところを、たくさんいって、とめちゃんに、あぴーるして、くれていたのである。こんごも、よろしくおねがいします。」
私「多分それ、トメさんへのアピールじゃないと思いますよ」
今日は、サワラさんに怖い思いをさせてしまいました。
まさかあんな狭いところで隠れているとは…大反省です。
ただ、いつもは少し距離を取っている2人が完全に結託して並んでいる様子は、ちょっと嬉しかったのです。ごめんなさい。
ではでは。