おとこの、ろまんはたいせつ。
こんにちは。年齢確認をやたらとされる、31歳厄年のゆきんこです。
今日はいわしが、またお願いをしてきました。
いわし「あの。また、いっしょうの、おねがいが、あるのだが。」
私「いわしさん、この前も一生のお願いをしたじゃないですか。しかも自分で『また』って言っちゃってますよ。何回生き返ってるんですか」
サワラ「はぁ、本当に疲れるわね。こんなに疲れる奴は、初めてよ。蒼ちゃんは大人しくて、私のテリトリーにも入ってこなかったわ。美人すぎてムカつくから、相手にしてやらなかったけど」
いわし「あのー、じぶん、すてねこってやつを、けいけんしてみたいのだが。」
サワラ「やれやれだわ」
私「え!?捨て猫になりたい猫なんて、初めて聞きましたよ。私に捨てられたいんですか?」
いわし「おかあさんとは、ずっと、いっしょにいたい。でも、サワラ姐さんも、すてねこだったし、いわしも、それを、けいけんしてみたいのである。」
私「そんなの無理ですよ。どうしてそう思ったんですか?あと、いわしは漢字にすると、鰯と書きます。陸に上げるとすぐ死んでしまうから、弱いという漢字が使われているんですよ。…あ、名前だから関係ないか」
いわし「ひとことでいうと…おとこの、ろまんである。」
サワラ「さすらいのいわし、とか、そういうのを経験してみたいってことかしら?」
いわし「そうである。さすが、サワラ姐さんである。すてられたくはないけど、すてねこはかっこいいから、けいけんを、してみたいのである。」
サワラ「ケンカは弱いからしたくないけど、不良になってみたい的なことかしら」
私「え、不良になったら、絶対に絡まれてケンカになるじゃないですか」
いわし「それが、おとこのろまん、なのである。おかあさんは、おんなであるから、おとこのろまんは、りかいができないのである。」
私「これを読んでいる男性陣に、聞いてみたいですね。あと、サワラさんも女の子ですよ」
いわし「いわしは、このまま、かいならされて、おわってしまうのか。」
私「その使い方、多分間違っていますよ」
いわし「みなさん、ぼくは、すてねこです。いたずらは、とてもするけど、わるいところは、ありません。どうか、もらってください。」
サワラ「家の中で、捨て猫ごっこを始めたのね。悪いところの方が多いのに、よくそんな嘘をつけたものね」
私「おままごとなんですから、大目にみましょう。私は拾う人の役をするので、サワラさんはそれまで、付き合ってあげて下さい」
サワラ「はぁ。めんどくさい。でも、マグロ缶の為に我慢して付き合ってあげるわ」
いわし「あのー。だれか、いませんか。あれ。おかしい。だれも、いないようだ。こんな、ひとけのないところへ、つれこんで。さいていな、かいぬしだ。」
私「……」
サワラ「あら、アナタ、捨てられてしまったの?私と一緒ね。可哀想に。寒くないかしら?」
いわし「こんにちは。くろねこさん。せいかくのわるさが、かおから、にじみでていますね。ここは、あたたかいところです。」
サワラ「……。いい?私。我慢よ。我慢するのよ。…アナタは、なんてお名前かしら?」
いわし「せっしゃは、いわしともうす。いわしのごげんは、『いやし』から、きている。みんなをいやすために、うまれてきたのに、このざまである。」
サワラ「…。あらあら、可哀想に。じゃあ、私を癒してくれないかしら?私、前の飼い主にアイスクリームをもらっていたのだけど、食べられなくて悲しんでいたの」
いわし「あいすくりーむは、ねこにとってゆうがいであるから、たべてはいけない。くろねこさんの、まえのかいぬしは、わるい、かいぬしである。」
サワラ「コラ。出てきたらダメじゃない。…えっと、外は寒いから、中にお入りなさい。風邪をひいてしまうわよ」
いわし「あれ。とても、おなかがすいた。いじわるなくろねこを、たべてしまおうか。」
サワラ「もうやめた。すごく疲れるわ、この遊び」
私「サワラさん、ありがとうございます。では、私が拾う役をやりましょう。あと、前の家ではアイスクリームを食べていたようですが、うちでは絶対にあげませんからね」
いわし「あのー。どなたか、こころやさしいかたは、おらぬか。わしは、おなかがへって、いまから、くろねこを、たべるところである。」
私「あれ。こんな所に猫ちゃんがいる。猫ちゃん、捨てられてしまったの?うちに来ますか?」
いわし「はい。ぼくは、さすらいの、すてねこです。あなたのいえに、いじわるな、くろねこは、いませんか?あと、ぱそこんは、まっくぶっくで、うぃるきんそんの、じんじゃーえーるを、じょうびしていますか?」
私「猫はいますけど、優しい子ですよ。パソコンはMacではありませんが、スマホはiPhoneです。あと、ウィルキンソンのジンジャーエールは常備していませんが、買うことはできます。辛口でいいですか?」
いわし「よし。このひとに、ひろわれる、ことにしよう。ぱそこんは、まっくぶっくを、かってもらおう。」
私「可愛い猫ちゃん。では、私のおうちに、行きましょう。
…はい、めでたし、めでたし。」
サワラ「おかえりなさい。捨て猫ごっこは、どうだったかしら?」
いわし「すてねこは、とてもたいへんであった。あんなものに、なりたがっていたなんて、とてもはずかしい。」
私「実際は、もっと大変ですからね。もうやめてくださいね」
いわし「つぎの、おとこのろまんは、てを、くちにいれる、たいかいで、ゆうしょうすることである。れんしゅうを、しなければ。」
サワラ「もう、放っておいたら?」
男のロマンって、大変なんですね。
サワラさんも、ごっこ遊びに付き合ってくれて、とても優しいです。
2人とも、ずっとこのままでいてくれたらいいなぁ、と思うのでした。
ではでは。
あ、いわしのうたは、こちらからどうぞ。
朝の目覚まし音に設定したら、二度寝をしてしまったと言われました。
くれぐれも、目覚まし音にはしない方がいいですよ。