いろんなものに、なりたい。
こんにちは、ゆきんこです。
いわしが、色んなことに挑戦しようとしています。
いわし「ぼくには、さいのうがある。もしかしたら、サワラ姐さんがいっていた、まじょのたっきゅうびんの、しゅじんこうになれるかもしれない。」
私「多分、無理だと思いますよ。主人公は女の子で、魔法使いです。いわしさんは男の子で、猫ですよ」
いわし「ほうきにのることに、せいこうした。しゅじんこうも、はじめは、うまくのれなかったと、きいている。」
私「それなら、ハリーポッターとか目指したらどうですか?でもそれ、ほうきじゃなくて猫じゃらしですけど」
いわし「うーん。ほうきが、わるいのか。にんばす2000でがまんするか。でも、ふぁいあぼるとが、ほしいけど、しりうすさんは、ぼくにもかってくれるだろうか。」
サワラ「アンタは、ニンバス2000だろうが2001だろうが、ファイアボルトだって使いこなせないわよ」
私「あ、サワラさんもハリーポッター好きなんですね。なんか意外です。難しい映画が好きなのかと思ってました」
サワラ「マルフォイが好きよ。あと、ネビル。…言っておくけど、映画はなんでも好きよ。ジョニー・デップだって大好きだわ。もちろん、パイレーツオブカリビアンよりずっと前からよ」
私「一緒ですね。やっぱり『シザーハンズ』は最高ですし、『妹の恋人』もすごく好きです」
いわし「ふたりとも、また、はなしをきいてくれない。じょしかいで、もりあがっている。じょしという、ねんれいではないのに。ぼくは、くちのなかに、てがはいるかどうか、ためしてみよう。」
私「いわしさん、何やってるんですか?絶対に入らないし、いわしさんの歯は尖っているんですから、やめた方がいいですよ」
サワラ「アンタは、無謀な事に挑戦しすぎなのよ。高いところに登れないのに、なぜか毎回やろうとして転んでるじゃない」
いわし「ゆめは、おとこの、ろまんである。」
私「男のロマンですかぁ…。なんか、最近そういうの聞かなくなってきましたね。私の周りに、そういう友達がいないからでしょうか」
いわし「おんなのこに、もてるのも、ろまんである。」
私「いわしさん、ウィンクできるんですか?やだ、超かわいい。絶対モテますよ」
サワラ「モテたいと思ってる男は、たいていモテないわよ。モテないから願望を抱いているんでしょう」
私「サワラさん、それ多分、モテたいと思っている人の心が傷ついてしまうのでは…」
サワラ「傷つくことも必要だわ。人は、真実を受け入れて、傷ついて、強くなっていくのよ。強い人間で、どん底を味わった事がない人は見たことがないわ。どん底から這い上がって、強い人間になれるのよ」
私「う…。サワラさんが言うと、本当に説得力がありますね」
いわし「もう、だめだ。このよの、おわりだ。」
私「いわしさん?どうしたんですか?」
いわし「ぼくは、ようふくがきれない。ようふくは、かっこよくなれる、あいてむだ。」
私「欲しいんですか?猫用の洋服も、沢山売っていますよ。警察官になれたり、海賊になれたりします。あ、魔法使いもありますかね?似合うと思いますけどね」
いわし「ぼくは、じゃけっとをはおったり、すきにーのぱんつをはいて、さきっぽがとんがっている、くつがはきたい。あと、ちゃぱつにしたい。」
私「先が尖っている靴は、女の子に嫌がられるファッションらしいですよ。あと、せっかくいい色の毛をしているんですから、染めないで下さい」
サワラ「私も、おばあちゃんになったら、志茂田景樹みたいな頭にしようと思っていたけど、気がついたらもう人間年齢で60歳を超えていたわ」
私「サ、サワラさんが志茂田景樹さんに…?その年でも、間に合うと思いますが…。黒猫はカッコイイじゃないですか。私、サワラさんと暮らすようになってから、黒猫グッズを集めまくってますよ」
サワラ「知っているわよ。玄関の傘立てだって、奮発して、黒猫と白猫のやつを1つずつ買ったんでしょう。あの頃はまだ蒼ちゃんがいて、あの子が白猫だったから」
いわし「この、しろいねこは、ぼくではなかったのか。」
サワラ「アンタは、どっちかっていうと灰色でしょ。柄が入っているけど。それに、もっと前からこれはあったわよ」
いわし「ぼくにそっくりの、ぐっずをさがそう。どこかにあるはずだ。」
私「いわしさんって特徴的すぎて、似ているグッズがないんですよ。すいません。」
いわし「おや。これは。ぼくとおなじような、かたちをしていて、いわしとかいてある。これぞ、ぼくのぐっずだ。」
私「いわしさん、いつのまにローマ字を?これは、弟が私の為に作ってくれたクッキーですよ。いわしさんは食べられないし、食べたらなくなります」
いわし「ちがう。これは、じぶんのための、くっきーである。もったいないから、たべずに、かざっておくことにする。」
私「あのー、いわしさん。賞味期限があるので、食べ物を粗末にしたくないから、食べますけど…残念なお知らせが…あります…」
いわし「ざんねんな、おしらせとは、なんだろうか。しのはらりょうこさんが、いんたいでもしたのだろうか。」
私「いえ、篠原涼子さんは引退していませんよ。っていうか、いわしさんは年上好きなんですね。確かに綺麗な方です。…残念なお知らせは…」
私「サワラさんのクッキーも、あります。」
いわし「もうだめだ。あしもしばられているし、うごけない。このまま、えっくすじゃんぷをしながら、えいえんのねむりにつこう。」
サワラ「それ、自分のしっぽじゃない。本当にバカみたいだわ」
いわし「くぃでぃっちの、たいかいが、はじまりました。しーかーは、いわしせんしゅです。おっと、いわしせんしゅ、はやくも、すにっちを、はっけんです。」
いわしさんが女の子にモテたいのか、魔法使いになりたいのかは分かりませんが…
色んな夢があっていいなぁ、と思うのでした。
ではでは。