ぼくはもうおとな。
こんにちは。街でやたらと美容院のキャッチにひっかかる、ゆきんこです。
いわしは1.2キロを超えましたが、まだまだ子猫です。
しかし…ちょっと驚きの写真があるのです。
弟と、いわし。
イビキのお兄さんと、いわし。
…からの、
私と、いわしです。
あの…確かに私は人に比べて少々(?)小柄な体格ですけれども…
そして、写真もアップで撮られてはいますけれども…
この、いわしの成猫感はいったい…(汗)
何かが明らかにおかしいです。
いわし「ぼく、じつは、ろうじんです。」
私「え?いわしさんは子猫ですよ?」
いわし「そう、みせかけている。これは、えんがわで、おちゃをすすっている。」
いわし「これは、げーとぼーるをしている。」
いわし「これは、はいくをかんがえている。」
サワラ「ちょっと待ちなさい。アンタ、漢字も読めないじゃない。私だって、子猫と老猫の区別ぐらいつくわよ。年上には敬意を払うもの。」
私「あ、サワラさんでも敬意とか払うんですね…」
サワラ「何か問題でも?」
私「いやいや、全然問題じゃないです。むしろホッとしました。」
いわし「ばあさん、このようかんは、うまいのう。」
私「…ばあさんって、誰の事ですか?」
いわし「しょうがいの、はんりょとなるもののことである。」
私「いわしさん、いつのまにガールフレンドを作ったんですか?…まさかサワ…」
サワラ「私ではないわよ」
私「…ですよね。」
サワラ「それに、私はすっごく若いわけじゃないけれど、ばあさんっていう歳じゃないわよ」
私「…サワラさん。すみません。サワラさんは誕生日が分からないので正確な年齢は分かりませんが、きっと11歳くらいです。人間でいうと、60歳程になるそうです」
サワラ「…60…さ…い…?」
サワラ「あああああ嫌よ嫌だわもう定年だなんて早すぎるし流石の私でも60歳にもなってオバサンじゃないなんて言ってられないじゃないどうかしてるに違いない」
私「サワラさん、落ち着いてください。サワラさんはまだまだキレがあるし、冷蔵庫にも登るし、毛並もツヤツヤじゃないですか。きっと、竹内まりやさんとか、松坂慶子さんみたいな感じですよ」
サワラ「…そうね。私はまだまだ現役よね。ちょっと取り乱したわ」
いわし「いまから、あたまをなでられるだけの、かんたんなおしごとをしよう。」
いわし「もっと、きもちおおめにおねがいします。」
サワラ「やっぱりガキじゃない。老人ごっこはもう飽きたのかしら?」
いわし「サワラ姐さんをみていたら、ろうじんになると、おこりっぽくなるみたいだから、ぼくはけっこうです。」
サワラ「なんですって?私はもともと、こういう性格なのよ!それに、アンタがイライラさせてるから怒ってるんでしょう!?」
いわし「こわい。とてもこわい。たすけをよびたい。ひゃくとうばんでいいだろうか。」
私「いわしさん、110番はしないで下さい。本当にヤバくなったら助けてあげますから。サワラさんは確かに怒りますけど、あのパンチは爪も立っていないし、軽いジャブですよ」
やっぱりいわしは、まだまだ甘えん坊の子猫です。
サワラも、まだまだバリバリ現役です。
いわしがサワラを怒らせないようになる日が来るといいなぁ、でもきっと無理だろうなぁ、と思いながら、2人がケンカになると、しっかり見守っているのでした。
ではでは。