ろしあのえいがで、かんせいをふかめる。
こんにちは、ゆきんこです。
今日は、いわしが映画を夢中で観ています。
いわし「これは、ろしあのえいがだ。」
サワラ「映画っていうかアニメじゃない。冷蔵庫にも、大きなマグネットを貼っているわよね。この猿…えっと、熊かしら?」
私「猿と熊の中間みたいな、正体不明の生物ですよ」
いわし「これは、とてもおもしろいし、とてもかわいい。ちぇ、ちぇぶ…」
私「チェブラーシカですよ」
サワラ「確かに大人が見ても面白いわ。動物園のワニがアパートから通勤しているのも、発想がいいわね」
いわし「そう、それである。これにでてくる、しゃ…しゃぱなんとかという、いじわるなおばさんが、サワラ姐さんに、にている。」
サワラ「アンタが私を怒らせなければ、私は怒らなくて優しい、ひ弱な大人しい猫よ」
私「いわしさんが言っているのは、シャパクリャクですね。サワラさんは…ひ弱?大人しい??でも、シャパクリャクは頭がおかしいくらいイジワルなので、サワラさんには似ていないですね」
いわし「まじで?」
私「いわしさん、そんな喋り方をどこで覚えたんですか?」
サワラ「どうせテレビじゃないの?あのね、アンタが私にやたらめったら襲撃してくるから、私はイライラしてるのよ。本当にお願いだから、ご飯とトイレはゆっくりさせて頂戴」
いわし「よし。サワラ姐さんがいつもまどろんでいる、このいすにすわることで、おうざをかくとくした。」
サワラ「……」
私「いわしさん、早く降りてください。そこもダメです。危険な目にあいますよ」
いわし「いつまでも、まけているわけには、いかない。じぶんも、おとこである。」
サワラ「……」
私「まだ生まれて3ヵ月なんですから、男だとかは気にしなくていいと思いますよ。あとたぶん、いわしさんが本当に言いたいのは、漢(おとこ)でしょう」
いわし「おっす。おら、いわし。みんな、おらに、ちからをわけてくれ。」
サワラ「……」
私「それは、ドラゴンボールですね。あと、サワラさんの沈黙が怖いです」
いわし「かーーめーーーはーーーめーーー」
サワラ「……」
いわし「はーっ。」
サワラ「ねぇ、この茶番を終わらせてもよくて?」
私「サワラさん、で、できるだけ優しく、お願いしますね…」
サワラ「いくらアンタが高いところにいようが、私に勝てる訳がないでしょう!?もうちょっと勝負所を見極めなさいよ!あと、前のセリフからいって、打つのはかめはめ波じゃなくて元気玉でしょう!?」
いわし「あれ、からだが、うごかない。こわくて、かたまっているかもしれない。」
サワラ「これに懲りたら、もう二度と私の椅子を奪ったり、襲撃したりしない事ね」
いわし「りょうかいです。」
私「いわしさん、手のバランスおかしくないですか?いや、よく見たら手だけじゃなくて、全体的にバランスが…」
いわし「サワラ姐さん、まじですいませんでした。じぶんはおとこなので、いさぎよく、まけをみとめる。」
サワラ「だから、その『マジで』とかいう喋り方はやめなさいって言ってるでしょう」
いわし「はい。こんりんざい、しません。たぶん。だから、ちぇぶなんとかの、つづきを、いっしょに、みてはくれないだろうか。」
サワラ「仕方ないわね。いいわよ。あの猿か熊みたいなやつね。」
私「仲良く見て下さいね。そしていわしさん、漢(おとこ)の約束は絶対ですよ。今日はたくさん、約束しましたからね」
いわし「いぇいっ。」
私「いわしさん?そのポーズ知ってますよ?寝てますね???いつも通り、寝たら全部忘れるんですね????」
いわし「ともだちがいないひとをあつめて、ともだちのいえをつくろう。そうしたら、ともだちがひとりもいないひとが、いなくなる。」
サワラ「あーあ。寝てるわ。この話、さっき見てたアニメの内容じゃない。あの世界に行けたら、コイツは幸せでしょうね」
私「今でも、たぶん幸せだと思いますよ。ゴロゴロ言っていますし」
自分で言っておきながら、サワラやいわしは私の子で幸せなのかなぁ、とか、他の家にもらわれていたら、それでも幸せだったのかなぁ、とか考えてしまって、
自分のところにいるのが一番幸せだったらいいなぁと、贅沢なことを考えてしまうのでした。
ではでは。